今年のCHACOのカタログデザインを担当してくれた
とても古い付き合いの友人 泉屋 宏樹さん。
大阪在住の彼がわざわざ神奈川まで来て
寝食を共にし、あまりろくに寝ず
一生懸命、丁寧にみんなに歓んでもらえる素敵な
カタログを作って頂きました^^
彼の装丁担当した絵本『化鳥』がいま色んなメディアに
ものすごく取り上げられていて、
造本装幀コンクールで読書推進協議会賞を
先日受賞しました!! 凄っ
読んでいてゾクゾクわくわくと化鳥の世界に引きずり込まれ、
読み返したくなる本です。
お坊さんの中川学さんのイラストは本当に色鮮やかでとても綺麗です。
泉 鏡花の世界が時を経て、
現在の才能あるクリエイター達を通じ、
細部の細部までこだわりぬいて作った新しい形の絵本が、
すごく脚光を浴びていること。
古い仲間から物作りへの姿勢、
いつも色んな刺激と影響をもらえことが
凄く幸せな事だと思います。
良かったら 絵本『化鳥』
是非、本屋さんで探してみて下さい♪
『絵本 化鳥』とは
『絵本 化鳥』は、原作者・泉鏡花の生誕地である金沢市が1973年(昭和48)、鏡花生誕100年の年に制定した泉鏡花文学賞が、2012年(平成24)に第40回の節目を迎えるにあたり、その記念プロジェクトとして企画・制作されました。
明治・大正・昭和にわたり、〈鏡花世界〉と呼ばれる他の追随を許さない、独自の物語境を築いた稀有の作家でありながら、その文体の特異性ゆえか、多くの現代人にとって遠い存在となりつつある彼の作品に生涯に一度は触れて欲しい―そんな思いを、〈絵〉を架け橋とすることに託して生まれたのが本書です。
〈鏡花世界〉の絵本化にあたり、その素材として選んだ原作の短篇小説「化鳥」は、全篇が少年の語りで綴られているとはいえ、決してこども向けの、理解しやすい物語ではありません。そこで編集を担当した泉鏡花記念館では、原作からエッセンスとなる文章を抜粋し再構成するという方法で本文を約5分の1に短縮、鏡花の言葉を〈けずる〉のではなく〈とりだす〉ことで、年若い人にもその美しい言葉と独特の世界観を味わっていただける書物とすることができました。
この絵本がこどもたちにとって〈鏡花世界〉との出会いの1冊となり、そしていつか大人になった彼らが古い本棚や抽き出しからふたたびこの本を手に取り、その人なりの受けとめ方で「化鳥」を記憶してもらえたら、これに勝るよろこびはありません。